Q1. 上の歯のならびがよくないのですが、前歯以外は気になりません。前歯だけの矯正はできるのでしょうか?
Q2. 主人の歯ぎしりがとても気になります。矯正すれば治るものなのでしょうか?
Q3. 親しらずが2本生えてますが、矯正の際は、抜いた方が良いのでしょうか?
Q4. 指しゃぶりは、歯ならびに関係ありますか?
Q5. 虫歯があるのですが、やはり虫歯の治療が終了してから矯正治療してもらった方がよいのでしょうか?
Q6. 抜歯しないとだめですか
Q7. 一度に4本の抜歯を希望しているのですが大丈夫ですか
Q8. 歯がないところがあるのですが矯正はできますか
Q9. 下顎が出ている場合でも治りますか
Q10. 部分的に矯正することもできますか
Q11. 不正咬合の原因は何ですか
Q12. 日本人にはどんな不正咬合がよく起こりますか
Q13. 無髄歯にも矯正治療ができますか
Q14. 過去に歯、顎や顔に外傷を受けた場合でも矯正治療はできますか
Q15. 抜歯したその日から治療を始めても大丈夫ですか
Q16. 1カ月に4本抜歯ということですが、必ず1カ月以内でないといけませんか
Q17. 歯は削りますか
Q18. 矯正にはどのような方法がありありますか
Q19. 中学3年生の娘の歯ならびの相談に歯科に行ったところ、下顎の左右第2小臼歯がないと言われました。永久歯が足りないなんて考えてもいなかったので、とてもショックを受けています。そのうえ八重歯で、上も下も前歯は凸凹になっています。
Q20. 4歳の子どもですが、指しゃぶりが激しく、歯に影響が出ないか心配です。指しゃぶりは歯ならびに影響するのでしょうか。
Q21. 矯正治療で歯を抜くことがあると聞いたのですが、どういう場合に抜くのですか。
Q22. 高校生のころから気になっていたのですが、あごが左にずれて、部分的に反対にかんでいます。食べるのに不自由だと思ったことはありませんが、顔が曲がっているのが気になります。
Q23. 中学3年の娘についての質問です。受け口が気になり、矯正専門の歯科医院で歯を4本抜いて矯正したのですが、下顎の親知らずを抜かないと、後戻りの可能性があることを示唆されました。まだ生えていない親知らずを抜くのが大変怖いので、できれば抜きたくないのですが、抜かないといけませんか?
Q24. 健康保険が適用される外科矯正というものがあると聞きました。どのような治療になるのか教えて下さい。
Q.25. 4歳の子供ですが、指しゃぶりをしています。歯並びが悪くなるというのを聞いたことがあるのでやめさせたいのですが、何度言ってもなかなかやめてくれません。どうすればやめてくれるのでしょうか?
Q.26. 小学生の息子の舌足らずなしゃべり方が気になります。また咬み合わせも少しおかしい気がするのですが、何か考えられる原因はあるのでしょうか?


 
Q1. 上の歯のならびがよくないのですが、前歯以外は気になりません。前歯だけの矯正はできるのでしょうか?
A. 噛み合せは上下の歯並びの関係で成り立っていますので、基本的には歯列矯正は上下全ての歯に装置を付けて理想的な位置まで動かしていかなければなりません。
しかし、患者様のご都合・歯並びにより出来る場合もありますので、まずはご相談下さい。
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Q2. 主人の歯ぎしりがとても気になります。矯正すれば治るものなのでしょうか?
A. 歯ぎしりには生理的なものと噛み合せが悪い場合による歯ぎしりとがあります。噛み合せが悪い事が原因であれば良い結果が得られると考えられます。生理的なものは精神的なものが関与してきますので一概に治るとは言えません。
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Q3. 親しらずが2本生えてますが、矯正の際は、抜いた方が良いのでしょうか?
A. 一概にはいえません。患者様の歯ならびの状態によっては、親しらずを利用して治療を行う場合もあります。そのためにも、治療をはじめる前に診査・診断を行います。
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Q4. 指しゃぶりは、歯ならびに関係ありますか?
A. はい、関係ありますしゃぶる頻度が減ってきている様子がなく昼間もよくしゃぶるため、指タコがはっきりとわかることが多く、開口(前歯だけが開いている)や上顎前突(出っ歯)になってしまい、歯列、咬合、発音、舌癖、口元などに影響が出ていて程度も重い場合が多いです。
特に学童期(6歳〜12歳)では、自然に止める可能性は少なく、歯並び等も自然に良くなる可能性は少ない場合が多いですので、小児歯科や矯正歯科等による治療や指導を要します。
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Q5. 虫歯があるのですが、やはり虫歯の治療が終了してから矯正治療してもらった方がよいのでしょうか?
A. 一概には言えませんが、虫歯の大きさ、場所などによって、先に治療をした方が良い場合もありますし矯正治療と並行していく場合もあります。
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Q6. 抜歯しないとだめですか
A. 矯正治療を受ける全員の方が抜歯をしなければならないというわけではありません。抜歯をする場合は科学的でかつ合理的性のある判断と、技術者の豊富な経験が必要です。綿密で繊細な診断によって不必要な抜歯を少なくすることができます。歯を抜きたくないとおっしゃる方は、私はできるだけその希望をかなえてあげたいと思っています。
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Q7. 一度に4本の抜歯を希望しているのですが大丈夫ですか
A 当医院では、一週間に1本のペースでの抜歯をお勧めしておりますが、患者様のご都合等により抜歯を依頼する先生とご相談頂くのが望ましいと思います。
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Q8. 歯がないところがあるのですが矯正はできますか
A. 特に大人の方の場合、すでに虫歯などで歯を抜いてしまっていることも多いと思います。しかし歯列矯正治療では噛み合せを直す為のスペースを作るのに健康な歯であっても抜歯を必要とするケースが多くあります。すでに歯がない部位については、矯正治療のために歯を抜いたものとしてスペースの利用できる場合もありますので、まずはご相談下さい。
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Q9. 下顎が出ている場合でも治りますか
A. 矯正では骨の形状までは変えられないので、外科手術によって治せます。
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Q10. 部分的に矯正することもできますか
A. 噛み合せは上下の歯並びの関係で成り立っていますので、基本的には歯列矯正は上下全ての歯に装置を付けて理想的な位置まで動かしていかなければなりません。
しかし、患者様のご都合・歯並びにより出来る場合もありますので、まずはご相談下さい。
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Q11. 不正咬合の原因は何ですか?
A. 不正咬合の原因についてですが、
●遺伝的原因では、下顎前突や上顎前突の一部または顎と歯のアンバランスの叢生・空隙歯列などがあります。
●先天的原因には、歯が足りない(欠如歯)、または多い(過剰歯)、歯が普通より小さい(矮小歯)、または大きい(巨大歯)、歯が隣の歯とくっいている(癒合歯、癒着歯)があります。
●後天的原因には、乳歯が早くなくなる(乳歯の早期喪失)、乳歯がいつまでもある(乳歯の晩期残存)、永久歯が早くなくなる(永久歯の早期喪失)などがあります。

家庭的にできる不正咬合の予防は、クセをなくす、乳歯、永久歯に虫歯を作らないことです。
弄舌癖 舌を咬んだり、吸ったりする
 →上顎前突・開咬の原因になる可能性があります。
弄指癖 指しゃぶりその他(ほおづえ、うつ伏せ寝等)
 →交叉交合の原因になる可能性があります。
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Q12. 日本人にはどんな不正咬合がよく起こりますか
A. 欧米人と比べアジアでは受け口が多いとされています。
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Q13. 無髄歯にも矯正治療ができますか
A. 神経を抜いたはでも矯正治療には支障はありません。しかし一生使っていく歯としては、神経が残っているほうが好ましいことは間違いありません。歯列矯正治療ではスペースが必要で歯を抜かなくてはいけない場合がほとんどです。矯正歯科学的に抜くべき歯は健康だが、そのとなりの歯が既に神経を取っていたような場合、トータルに考えて後者を抜歯することもあります(ただし治療期間が余計にかかるかもしれません)。
セラミックなどの差し歯の場合、現在の悪い歯並びに合わせて無理に作ってある事がほとんどなで、歯列矯正治療により理想的な歯並びになった場合、作り直さなくてはならないかもしれません。
ブリッジの場合には、すでに失われた歯の両隣の歯を支えにして橋渡しをしています。しかし歯列矯正治療ではスペースが必要で歯を抜かなくてはいけない場合がほとんどですので、ブリッジの橋渡しの部分を切断してスペースを作って、治療していくことが多いでしょう。その場合には、矯正治療終了後、ブリッジあるいは冠の作り直しが必要になると思います。
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Q14. 過去に歯、顎や顔に外傷を受けた場合でも矯正治療はできますか
A. 治療内容により、精査しないと分かりませんが基本的には治療は可能です。
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Q15. 抜歯したその日から治療を始めても大丈夫ですか
A. 治療内容と患者様の体調等によりますが、予約日、予約時間をお取になられる時にご相談ください。
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Q16. 1カ月に4本抜歯ということですが、必ず1カ月以内でないといけませんか
A. 目安として、1週間に1本抜歯をして4週間で抜歯完了していただくようにしております。抜歯をした日から一ヶ月くらいで骨が再生されてしまうので、歯が動きにくくなりますし、抜いていない歯があると、ワイヤーが入らないためです。患者様のご都合で1回目の治療日までに一本も抜歯ができていない場合でも、治療を部分的に進めていくことは出来ますので、ご安心ください。
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Q17. 歯は削りますか
A.基本的には削る事はないですが、患者様のご希望などにより削る場合もあります。
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Q18. 矯正にはどのような方法がありありますか
A. 一般的なものとしては、メタルブラケット(メタルで出来た銀色の装置です。)、クリアブラケット(セラミック、プラスティック等で出来てた装置です。白いので目立ちません。)、リンガルブラケット(舌側(裏側)に付ける装置)、取り外し式の装置(主に小児に使用します)などがあります。
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Q19. 中学3年生の娘の歯ならびの相談に歯科に行ったところ、下顎の左右第2小臼歯がないと言われました。永久歯が足りないなんて考えてもいなかったので、とてもショックを受けています。そのうえ八重歯で、上も下も前歯は凸凹になっています。
A. 永久歯の先天的な欠如は決して珍しい事ではありません。第3大臼歯(親知らず)は約3割の人が欠如していると言われています。永久歯の先天的な欠如の出現率は約3、4%で、最も多いのが上下顎の第2小臼歯で次いで、下顎の切歯と上顎の側切歯です。逆に、最も欠如する事の少ない歯は、上下顎第1大臼歯、次いで、上顎中切歯です。
 先天的な欠如の部位を補う方法として、矯正、入れ歯、ブリッジ、インプラント、また、現在ある乳歯を大事に使う(状況によって変わってきますが、乳歯がそのまま永久に使えるとは限りませんが)などの方法があります。矯正的に考えると、凸凹の歯をまっすぐに治すためには、上下とも第1小臼歯を抜く場合が多いので、お嬢さんの場合は第2小臼歯がありませんから、下顎の歯は抜く必要がありません。第1小臼歯の代わりに第2小臼歯を抜いたと考えればいいのです。
 また、真ん中から2番目の歯(側切歯)が先天欠如の場合、犬歯を前歯に見立てて、隙間を閉じる事もよくあります(その際、犬歯の形を整える必要がある場合があります)。歯や顎の大きさなどで、治療法も変わってきますので、歯科医に相談することをお勧めします。
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Q20. 4歳の子どもですが、指しゃぶりが激しく、歯に影響が出ないか心配です。指しゃぶりは歯ならびに影響するのでしょうか。
A. 気がつくと指しゃぶりをしているというお子さんは結構おいでになります。親としては、歯ならびに影響が出るのではないか、欲求不満なのではないか、などいろいろと気になるでしょう。
 赤ちゃんは吸啜(きゅうせつ)反射と言って唇に触れたものを吸うという本能をもっています。指しゃぶりは、たまたま指が自分の口に触れた時に吸った事が習慣になったもので、必ずしも欲求不満になるような原因があるということではなく、1つの癖と考えられているようです。
 しかしながら、3歳ごろになっても指をしゃぶっているようなら、歯ならびに悪影響を与える場合があります。例えば、上の前歯とそれを支えている骨を突き出すような指の吸い方だと出っ歯になったり、また、上下の歯をかみ合わせた時、前歯が開いている状態、いわゆる開咬症になる事があります。指しゃぶりだけでなく、下くちびるを吸ったり、爪かみといった癖でも歯ならびに影響が出る場合があります。
 6歳ごろになっても指しゃぶりがやめられないでいると、はじめ目立たなかった歯ならびの異常が次第に目立つようになっていく事がありますので、まずは、指しゃぶりをやめるように教えてあげてください。
 どうしてもやめない場合は、手袋の親指および人差し指に顔の絵を描いてあげて「この指をおしゃぶりすると顔さんがかわいそうよ」などと説明してみるのもひとつの方法かと思います。
 まずは、現在の歯の状況を知っておくためにも、歯科医にご相談下さい。
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Q21. 矯正治療で歯を抜くことがあると聞いたのですが、どういう場合に抜くのですか。
A. 現代人は、歯が大きく、顎は小さいというアンバランスが共通しています。そのうえ、軟食文化のせいか、顎の発達が悪いわりに、歯がすり減らないという深刻な事態もおきています。猿人や原人の時代のように、口もとの突出した大きな顎をもっていたときには、バランスのとれた歯並びであったものが、くちもとが引き締まり、後退してしまった現在、デコボコの乱ぐい歯が増えてきているわけです。  したがって、デコボコの程度や口もとのバランスを考えると、顎や筋肉の状態に歯の数を合わせてあげないかぎり、健康な歯並びや噛み合わせがつくれない、ということはよくあるのです。それが、抜歯の第一の理由です。
 次に、骨格や歯列の位置がずれて、出っ歯や受け口などがある場合、そのずれを補正するために、抜歯することがあります。また、歯の数や形がふぞろいな場合も、釣り合いの取れた噛み合わせをつくるために、一部の歯を抜くことがあります。
 抜歯する場合を説明しましたが、矯正診断の基本は、まず、抜かずに治療できるかどうかを検討するところから始まります。歯並びが気になるのであれば、少なくとも乳歯と永久歯の混在している混合歯列の時期(6〜10歳)に、1回は専門医に相談をするべきだと思います。早い時期であれば、いろいろな手段が選べ、成長も利用できるので、歯を抜かないですむ確率が高くなります。
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Q22. 高校生のころから気になっていたのですが、あごが左にずれて、部分的に反対にかんでいます。食べるのに不自由だと思ったことはありませんが、顔が曲がっているのが気になります。
A. 骨格のゆがみが主な原因である骨格性の反対咬合および顎変形症の歯並びのようです。ゆがみがあると、そしゃくや発音などの機能的なトラブルも避けられません。また、外見上の特徴は心の重荷になります。治療法としては、矯正治療と外科手術がタイアップした外科矯正の適応症かと思います。外科矯正の具体的な手順を説明します。 (ステップ1)今のままでは手術しても上下がかみ合いません。手術であごの位置を正したときにしっかりかめるように、まず上と下の歯並びをそれぞれ独立して、きれいに並べ替えます。期間的には、1年前後かかります。 (ステップ2)異常のあるあごの骨、多くは下のあごの骨を移動させ、上と下の歯列をかみ合わせます。手術は口の中からしますから、傷が外に残ることはありません。入院の期間は10日間ぐらいです。 (ステップ3)矯正歯科で細部の仕上げをします。期間的には1年前後かかります。 この治療は成長の終末期(16歳以降)が最適ですが、大学入試を控えているのであれば、受験勉強やどこの大学に進むかという地理的な問題もあるでしょうから、入学後からでもいいのではないのでしょうか。
 外科矯正治療は手術も健康保険が適応され、また矯正治療も健康保険が適応されます(矯正治療の保険適応には厚生労働省の認可が必要で、指定機関でのみ矯正治療の健康保険が適応されます)。
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Q23. 中学3年の娘についての質問です。受け口が気になり、矯正専門の歯科医院で歯を4本抜いて矯正したのですが、下顎の親知らずを抜かないと、後戻りの可能性があることを示唆されました。まだ生えていない親知らずを抜くのが大変怖いので、できれば抜きたくないのですが、抜かないといけませんか?
A. 先生によって、親知らずに対しての考え方は異なりますが、本格矯正治療を終了して、保定段階に入った時(後戻りを防ぐためのリテーナーという装置を装着する時期のこと)、下顎の親知らずが斜めに生えそうな状態だと、親知らずが下顎の歯を後方より押してくることにより、下顎前歯の凹凸の後戻りを助長する傾向にあります。特に受け口の場合、下顎の歯が前に出てくる可能性が非常に高くなるため、親知らずが萌出する前に抜く必要があります。
 「萌出してから抜くのはいけませんか」というご質問をお受けいたしますが、萌え出してからでは、すでに後戻りを起こしているので、残念ですが、やはり生える前に抜歯するのが賢明かと思われます。抜く時期ですが、あまり年齢が若いと抜歯が難しいので、16歳以上を一つの目安にされると良いかと思います。
 上顎の親知らずに関しては、ほとんどの場合(例外はありますが)噛み合わせに対して影響が少ないので、萌え出してこない場合は、抜歯の必要はありません。萌え出してくるようでしたら、抜歯を考えたほうがよろしいかと思います。
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Q24. 健康保険が適用される外科矯正というものがあると聞きました。どのような治療になるのか教えて下さい。
A. 矯正治療には、手術を伴う外科矯正治療というものがあります。従来の矯正治療では治せなかった、下顎が三日月のように出ている方、下顎の先が尖っている方、下顎のえらが張っている方の悩みを解決できるのが、外科的な矯正治療です。口腔内より施術しますので、顔に傷が残ることはありません。今まで自分の中で強いコンプレックスを持っていた方や、家にいることの多かった方が、外科的な治療をすることにより新しい自分を見つけ、以前はできなかった仕事をされたり、新たに学校へ通ったり、積極的に表に出るようになった例が多くあります。
 しかしながら、手術を伴う矯正治療ですので、やはり「手術が怖い」「手術をしたいのですが、家族の同意が得られない」「仕事が忙しくて、入院する期間の休みがとれない」「矯正装置が見えるのが嫌だ」など、なかなか踏み切れない方も大勢おいでになるかと思います。(注:現在は歯の裏側に矯正装置をつけて治療できる、見えない矯正治療もあります)
 では、なぜ、外科治療をする方が大勢いるのでしょうか? それは、いままでの自分と決別したいという強い気持ちがあり、自分自身を変えて新しい人生を得ようとする方が増えてきたのだと思います。
 以前は、外科矯正治療は手術のみ保険適用でしたが、現在は、矯正治療も手術も健康保険が適用され、患者さんにとって治療費の負担が非常に軽減されました。(矯正治療の保険適用には厚生労働省の許可が必要で、指定機関でのみ矯正治療の健康保険が適用されます)

【外科矯正の流れ】
1.相談 大まかな治療の流れをご説明します。
2.検査 レントゲン、写真撮影、歯型の採取などを行います
3.診断 精密検査の結果を元に、今後の治療計画をご説明します。
4.手術前矯正治療開始 矯正装置を装着し、手術をできる状態にかみ合わせを治していきます。
5.入院前検査準備 血液検査、尿検査など手術前の検査を行います。
6.外科手術(入院) 医院・病院、症状によって違いますが、通常2週間程度の入院になります。
7.手術後矯正 手術後1ヶ月後から、細かいかみあわせを調整していきます。
8.終了 矯正治療が終了後、半年に一度くらいのペースで経過を見ていきます。
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Q.25. 4歳の子供ですが、指しゃぶりをしています。歯並びが悪くなるというのを聞いたことがあるのでやめさせたいのですが、何度言ってもなかなかやめてくれません。どうすればやめてくれるのでしょうか?
A. 「パシッ! いつになったら指しゃぶりをやめるの!」。涙ぐむ子ども−。「今年から小学生なのよ。指しゃぶりする小学生なんか見たことないわ!」「だから出っ歯になったのよ。ほら、また手がいってる! バシッ!」
 「指しゃぶり」しているお子さんがいるご家庭では、こんな会話が少なからずあるのではないでしょうか。少し語弊があるかもしれませんが、私は「チック」と「指しゃぶり」は同義語ととらえています。
 チック(トゥレット症候群)は、脳の器質的な要因が大きいと書かれている本もありますが、軽症のチックは成人する前に消失し、指しゃぶりは比較的、低年齢で消失するのが普通です。
 私事で恐縮なのですが、長男坊が幼稚園時、チックを連発していた時期がありました。日替わりで症状は変わります。今日は顔をゆがめて、翌日は目をパチパチ、しばらくやんだなと思うと、今度は飛び跳ねたり、つばを吐いたり・・。私はトゥレット症候群に関する文献を読み込み、驚くべき事実にたどり着きました。それは、「指しゃぶり」や「チック」、実は本人が一番やめたがっているんです。
 ではどうしたら、やめられるのか。ここでは心因性が原因であると考えて話を進めます。チックをしているわが子に「やめなさい」と言いたい気持ちを抑え、冷静に観察してみると、お母さんに叱られた時、友達とけんかした時など「ストレスを与えた時」と「チックが出る時」が符合するのがわかりました。
 これを逆手にとらえて、チックが出た時に「幼稚園は楽しい?」「お昼ご飯はおいしいかい?」と聞く作戦にでました。そうすると、出てくる出てくる不安や悩み・・。小さい子でも、大人から見るとなーんだというような悩みもあるものですね。
 あるとき、子どもとこんな会話がありました。「今日のチックは飛び跳ねるやつだけど、食事中だとドンドンしてみんな食べにくいから、目がパチパチするやつに変えてもらえないかなあ」「んー、自分でもそうしようとしてるんだけど、どうしても今日は飛び跳ねるやつが出てくるんだ」「それじゃ、しょうがないな」(笑)。こうなると、みんな自分のチックの事を理解してくれているんだと、安心するようです。
 治療方法は「子どもの悩みを聞いてあげる」だけなのです。それでも、悩みを聞いただけで突然、指しゃぶりやチックが治まるものではありません。やはり、時間はかかるものです。そんな時、一番いけないのが「やめなさい」という言葉。自分ではやめたがっているのですから。指しゃぶり、チックが出たら、手をとって頭をなでる、これで終わりです。焦らないで「子どもの話を聞く」、この「聞く技術」が一番いい薬のようです。
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Q26. 小学生の息子の舌足らずなしゃべり方が気になります。また咬み合わせも少しおかしい気がするのですが、何か考えられる原因はあるのでしょうか?
A. 「舌小帯短縮症」について
 お口を開けた時、舌の下に「細いひものようなひだ」があります。これを舌小帯と呼び、舌がこれで口の中の下顎とつながっています。この舌小帯が極端に短いと、大きく分けて次の二つの問題が出てきます。
(1)哺乳が困難になることがある。
(2)発音に問題が出てくる。
 (1)の場合は、乳幼児で舌小帯が極端に短いと、哺乳が困難になることがあるため、切除するケースがあります。
 (2)の発音に問題が出てくるとはどういうことでしょうか? 分かりやすい言葉で表すと、いわゆる「舌足らず」や「幼児しゃべり」と言われているしゃべり方で、「滑舌(かつぜつ)」が悪いとも言われます。特に「サ行」「タ行」が聞き取りづらいしゃべり方です。なぜ、そういうしゃべり方になるかというと、舌小帯が舌の動きを下方へ制限するため、舌が上方へ上がることができず、舌の先端がいつも下の前歯の裏側につくことになり、舌が突出したしゃべり方になるためです。
 このしゃべり方が、歯並びに影響を及ぼすことがあります。それは「開咬症」と呼ばれる不正咬合の一つです。前歯で物をかむことが困難なため、麺類や硬い食べ物をかみ切ることができにくくなります。
 開咬症の原因として、舌小帯が短いと疑われる場合、まずはMFT(マイオファンクションテラピー)と呼ばれている舌運動のトレーニングを行います。MFTとは、舌を上方へ挙上する口腔周囲筋(口の周りの筋肉)のトレーニングです。開咬症の患者さんは、そしゃく時に、舌を前方へ出しながら食べるため、口の周りの筋肉が正常な動きをしません。そのため舌運動のトレーニングだけでなく、口腔周囲筋群のトレーニングが必要となってきます。
 トレーニングを行うことにより、舌小帯を伸展させて正常な状態に治していくのですが、トレーニングの効果が奏功しない場合、外科的な処置によって舌小帯を切除することがあります。また、矯正治療により開咬症を治療しても舌小帯に問題がある場合、後戻りする可能性があるので注意が必要です。










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