【こんにちは 大塚矯正歯科クリニックの大塚 淳です】
今日も岡山は雨が降りそうもありません・・・
今日はお奨めの本です。
偶然のチカラ
植島 啓司 (著)
久々に読みごたえのある本です。
引用が多い本なのですが
この引用が興味深い
2つご紹介します
一つ目
森巣博の『無境界の人』の次のようなエピソードがある。今世紀初頭に英国で活躍した賭けの胴元にリチャード・ディックスという男がいた。彼は確立が正確に50%であるならば、ふたつの条件をつけて、どんなに金額の大きい賭けでも引き受けたといわれる。彼がつけたふたつの条件とは次のようなものである。
1. 賭け金が大きいこと。その金を失うと死ぬほど打撃をこうむるほどの金額であることが望ましい。
2. たとえば、コインを投げた場合、表なら表、裏なら裏と賭けを申し出た当人が最初にコールすること。
2つ目
モンティ・ホール問題
「プレイヤーの前に3つのドアがあって、1つのドアの後ろには景品の新車が、2つのドアの後ろにはヤギ(はずれを意味する)がいる。プレイヤーは新車のドアを当てると新車がもらえる。プレイヤーが1つのドアを選択した後、モンティが残りのドアのうちヤギがいるドアを開けてヤギを見せる。
ここでプレイヤーは最初に選んだドアを、残っている開けられていないドアに変更しても良いと言われる。プレイヤーはドアを変更すべきだろうか?」
この問題が知られるきっかけとなったのは、 1990年、ニュース雑誌”Parade magazine” のコラムニスト、マリリン・ボス・サバントが読者の質問に「正解は『ドアを変更する』である。なぜなら、ドアを変更した場合には景品を当てる確率が2倍になるからだ」と回答したところ、読者から「彼女の解答は間違っている」との約一万通の投書が殺到したエピソードによる。投書には千人近い博士号保持者からのものも含まれていた。
論争は場をニューヨークタイムズに移して続き、1992年、3囚人問題を紹介したマーティン・ガードナーによる解説で収束を見た。
3つのドアの内、当たりは1つ。1つのドアが外れとわかった場合、直感的には残り2枚の当たりの確率はそれぞれ1/2になるように思える。
個人的にはこの本はこの2つの話に
集約されるようです。
世の中には「流れ」があります
流れに逆らわないで
生きていくことが重要です。
この本で言いたかった事は
「自分で選択しない事」
んん・・・
奥が深い
詳しくは本書を読まれたし
示唆に富んでいます。
合掌
内容紹介
ビジネスや恋愛、家族や友人など、人生のさまざまな側面で起こる多くの事柄。それらは偶然のようにもみえ、一方では運命とも思える。私たちには、さまざまな幸・不幸が降り掛かり、未来に何が起こるのかは誰にも分からない。
では、この不確実な現世において、幸せに生きるためにはどうすればよいのだろうか。ストレスなく、楽しく暮らすためには、何が必要なのだろう?未来が見えないとき、私たちはいったいどうしたらよいのだろうか。
本書は、占いや確率、宗教やスピリチュアルを超え、偶然のしくみを知ることから始める、幸福への新しい方法論について、分かりやすく面白く論じていく。
著者について
植島 啓司(うえしま けいじ)
一九四七年東京生まれ。宗教人類学者。東京大学卒。東京大学大学院人文科学研究科(宗教学専攻)博士課程修了後、シカゴ大学大学院に留学、M・エリアーデらのもとで研究を続ける。NYのニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ客員教授、関西大学教授、人間総合科学大学教授などを歴任。著書に『男が女になる病気』『分裂病者のダンスパーティ』『オデッサの誘惑』『聖地の想像力』『「頭がよい」って何だろう』『性愛奥義』他。