プレオルソ開発者
「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

「大塚式」 矯正治療をしないで こども歯ならびを良くする7ヵ条 「まとめ」

診療室から

おはようございます大塚矯正歯科クリニックの大塚 淳
改め 大塚 佳佑 です。
岡山は曇りです。
室温 16.3度
湿度 50%
今日は診療室からです。
まとめです。

最高の矯正治療は
矯正治療をしない事

 
 矯正治療は 治療の体験や経験を目的とするものではありません
 できれば 矯正治療の体験や経験しないですむならそれが最善です。
 よく患者さん聞かれる質問があります。
「家庭でできる歯ならびを悪くならないようにする予防方法はないのか?」
もっともな質問だと思います。私の矯正臨床経験なかで、これは予防として有効だなと思った「7つの方法」をご紹介します。
この方法は、全てのこどもが矯正治療が必要となくなる訳
ではありませんが、多くのこどもが矯正治療を必要としなくなる
と確信しております。

  

「大塚式」
矯正治療をしないで
こども歯ならびを良くする7ヵ条

①鼻で息をする
②口を閉じる
③正しい舌の使い方をする
④正しいしゃべり方をする
⑤「うつぶせ寝」や「頬ずえをしない
⑥良く咬んで(20回以上)食べる
⑦「だらだら食べ」をしない。

解説
①鼻で息をする

「鼻で息をする」ことは非常に大切なことです。口は食物を食べるところで 
鼻は空気を取り入れるところです。口は決して息をする器官ではありません。
最近のこどもは、「おくちポカン」に代表される、いつもお口を開けているこどもが非常に多く見受けられます。お口で息をすると 汚れた空気が直接体内に取り込まれるので 風邪をひいたり、ノドが腫れたり、感染の大きな原因になります。
本題である歯ならびについてですが、
口呼吸することにより、前歯が特に強い影響を受けます。口呼吸しやすいように
いつも上顎の前歯と下顎の前歯が咬み合わさっていない状態 すなわち 開咬症を呈します。そうなると 前歯で物を咬み切れなくなり、「うどん」や「とんかつ」を咬み切ることができないため、食べ効くくなり、変わった食べ方になります。
★開咬症とは 上顎の前歯と下顎の前歯が咬み合わさっていない状態
★あなたのお子さんは「うどん」や「とんかつ」
が食べにくくなっていませんか?

②口を閉じる
前述した 最近のこどもは 「おくちポカン」に代表される いつもお口を開けているこどもが非常に多く見受けられます。原因として鼻が悪いため、どうしても口呼吸にならざるを得ないこどもがいる一方で、鼻は悪くないのですいが 口の周りの筋肉が弱く いつも口を開けている 結果的に
口で息をしているこどもが実に多いのです。お口を閉じないと、前歯が影響を受けます。通常は、口を閉じることにより、唇の筋肉が締まり、前歯に適切な力が加わり正しい前歯の角度を保つのですが、口を開けることにより、前歯に正しい力が加わらないため 歯が前方に傾く傾向があります。
いわゆる 出っ歯になります。

③正しい舌の使い方をする
口呼吸することにより「開咬症」になり、正しい食べ方が出来なくなります
「正しい食べ方」すなわち「正しい舌の使い方」です。
前歯が常に開いているので、いつも舌が前方へ歯を押し出すような
食べ方をすることにより 前述した「開咬症」が悪化し、
出っ歯になる傾向があります。
専門用語では 「弄舌癖」と言われています。正しい舌の使い方の
ポイントは、常に舌は上顎に付けておくことが非常に重要になります。

④正しいしゃべり方をする
口呼吸することにより「開咬症」になり前歯が常に開いているので
舌が前方へ歯を押し出すような喋り方(舌たらずと言われている喋り方に近い)
特に「サ行」「タ行」の発音が聞き取りにくくなります。
そのため 前述した「開咬症」がさらに悪化します。
正しいしゃべり方のポイントは、常に舌は上顎に付けて発音すること
が非常に重要になります。

⑤「うつぶせ寝」や「頬づえ」をしない
「うつぶせ寝」や「頬づえ」をすることにより ある特定の方向からの力が
顎や歯に持続的に加わる事によって、特にこどもの場合 骨が柔らかいので
容易に骨や歯が動きます。具体的には。顔が歪んだり、受け口になったり
出っ歯になったりする大きな要因となります。

⑥ 良く咬んで(20回以上)食べる
 「一度の食事でのかむ回数」の調査によると、弥生・縄文時代には4,000回、江戸時代1,500回、戦前は1,420回、現代は620回に減っています。遺跡などを調べた結果、昔の人の歯ならびは、現代人ほど悪くないことが解っています。
その原因の一つとして 噛む回数が挙げられています。噛むことにより 顎が広がりまた、奥歯の正常が位置が保たれることが証明されています。
よく噛むことは 歯ならびを正常にする大きな要素と言えます。

⑦「だらだら食べ」をしない。
 「だらだら食べ」とは ポテトチップスに代表されるジャンキーフードを間断なく食べ続けることです。間断なく食べ続けることにより 唾液が本来持っている虫歯にならないようにする機能が働かなくなります。専門用語では「唾液緩衝能」と言われています。そう言った事態を防ぐには食事と食事の間 食間を30分以上開けることがコツです。 

唾液緩衝能とは、口腔内のpHに変化が起きたとき、唾液が正常な範囲に口腔内を保とうとその変化に抵抗するはたらきのことである。口腔内のpHは安静時に6.7~7.6と中性(pH7)に近い数値を示すが、飲食物摂取や口腔内にいる酸生産性をもつ細菌が酸を産出するなどして変化することがある。これに対して唾液は緩衝液として作用して、口腔内環境を守る


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