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「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

見えない矯正治療について

診療室から

おはようございます大塚矯正歯科クリニックの大塚 淳
改め 大塚 佳佑 です
今日は「見えない矯正治療」についてのご質問です。

【ご質問】
中学生の頃から出っ歯が気になっていたのですが、
どうしても矯正装置が嫌で今になってしまいました。
歯の裏側から矯正装置をつけて治療できると聞いた事がありますが、
見えない矯正装置で治療ができるのでしょうか?

【回答】
今までは矯正治療を受けることを考える方にとってネックになっていたのは、
矯正装置が他人から見て目立つということでした。
そのため人前で話す機会の多い方や若い女性にとって、
なかなか治療に踏み切れない場合も多くみられました。
 「見えない矯正装置」は歯の裏側に装置をつけることによって、
他人に気付かれず、人目を気にせず治療が受けられるようになりました。
年齢による制限もありません。
 歯の裏側へ装置が付きますので、
最初はしゃべりづらいと思いますが、約3~4週間ほどで慣れてくると思います。
また、治療期間についても、
表側の矯正とほぼ同じくらいの期間で治療を終えることができます。
上の歯だけ裏側から治療して、下の歯は表側から治療する方法もあります。
(上下の歯を裏側から治療する方法に比べ違和感が少なくなります)
下の歯は、表側に装置をつけても外見上あまり目立たない場合が多いです。

 見えない矯正治療の利点は、
見えないだけではなく、いろいろな利点があります。
例えば出っ歯の矯正治療の多くは、歯を抜いてスペースをつくり、
前歯を後ろに引っ込めるといった方法をとりますが
この場合、前歯を後ろに移動させるのに、奥歯を固定源に利用します。
前歯と奥歯が綱引きをしている様子を想像して下さい。
綱引きではどちらか片方が引っ張られ勝負がつきますが、
矯正治療では奥歯が引っ張られては前歯が下がりません。
見えない矯正治療の装置は、
奥の固定源が動きにくいというメリットがあるので、
それだけ前歯がたくさん下がります。したがって、
出っ歯の治療には特に高い治療効果が期待できます。
 また、舌をだす癖のある人にもメリットがあります。
表側からの矯正ですと、この癖が邪魔をして
前歯がさがりにくいことがありますが、
見えない矯正治療の装置であれば
歯の裏側に装置がついているので
舌の動きを封じることができるのです。
装置が習癖を止める装置としての役割を果たしているからです。


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