プレオルソ開発者
「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

矯正治療後の親知らずの抜歯について

診療室から

おはようございます♪
大塚矯正歯科クリニックの大塚 淳です。
今日は診療室からです。

矯正治療後の親知らずの抜歯について

先生によって、親知らずに対しての考え方はそれぞれ異なりますが
本格矯正治療を終了して、保定段階(後戻りを防ぐための リテーナーという装置を
装着する時期の事)に入った後、下顎の親知らずが斜めに萌えそうな状態だと、
親知らずが下顎の歯を後方より押してくることにより、
下顎前歯の凹凸の後戻りを助長する傾向にあります。
特に、受け口の場合、下顎の歯が前に出てくる可能性が非常に高くなります。
その為、親知らずが萌出する前に抜く必要があります。
また、体のどの部分でも老化現象が起きます
髪の毛だったら 白髪になったり 抜けたりします
皮膚だったら 皺ができたり シミになったりすることがあります。
歯ならびの老化現象として、専門用語で「歯牙の生理的な近心移動」と言われる現象があります。簡単に言うと 歯が前方へ移動してきます。年齢を重ねると、特に下の前歯の凸凹が増える傾向にあるのはこのためです。この歯の老化現象と親知らずの押す力が相まって後戻りを助長します。
「萌出してから抜くのはいけませんか」と言うご質問をよくお受けいたしますが
萌出してからでは、すでに後戻りを起こしているので、残念ですが、やはり萌える前に
抜歯するのが賢明かと思われます。
抜く時期ですが、あまり年齢が若いですと 抜歯が難しいので、16歳以上を
一つの目安にされると良いかと思います。
上顎の親知らずに関しては、殆どの場合(例外はありますが)咬み合わせに対して
影響が少ないので、萌出してこない場合は、抜歯の必要はありません。
萌出してくるようでしたら、抜歯を考えたほうが宜しいと思います。
親知らずの抜歯関しては、非常に難しいと思われる場合は 
大学病院等を紹介される事があります。


新着情報

記事一覧

  • カテゴリー

  • アーカイブ