プレオルソ開発者
「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

大塚が考える「矯正治療」

診療室から

【こんにちは 大塚矯正歯科クリニックの大塚 淳です】
今日は診療室からです

私の考える「矯正治療」 
――歯ならびと咬み合わせは一心同体です――

 
私が考える矯正治療は
、「一生自分の歯で咬める」咬み合わせを目的に治療を行うことです。
 矯正治療と言うと、何か見かけだけの、非常に高価で贅沢な、必要がないものだと考える方が多いのではないのでしょうか?事実、非常にお金もかかりますし
見かけだけで矯正治療をされる方も多いのではないでしょうか。
 例えば、ご両親の歯ならびが非常に悪い場合、考え方が完全に2つに分かれるようです。ご自身の歯ならびが悪くて大変苦労したので、子供にはそんな苦労をさせないため、矯正治療が必要と考える親御さん。もう一方は、ご自身の歯ならびが悪かったけれども差し歯や、入れ歯などで生活している事がそんなに不自由じゃない、だから、矯正治療をする必要がないと思う親御さんがおいでになります。これは歯に対する価値観の違いで、どちらも正論かと思います。
 私は、出来る限り自分の歯で一生を過ごすという価値観の元で矯正治療を行っております。「上あごの八重歯だけ何とかなりませんか?」などの、ご質問をよくお受けいたしますが、咬み合わせと言うのは、上あごと下あごがしっかり咬んで、初めて機能するものです。ですので、例外はありますが、基本的には、上あごだけの治療は存在しないのです。
矯正治療は、費用が高い、時間がかかるという一般的なイメージがありますが、
実は、矯正治療は
「時間とお金の節約になり、あなたをより健康に保つ事ができるのです。」
出っ歯のおばあちゃん、八重歯のおじいちゃん、というのは、たぶん皆さんあまりお会いになったことはないんじゃないかと思います。

★どうして出っ歯のおばあちゃん、八重歯のおじいちゃんや受け口のおばあちゃんがいないのか?

① 歯が凹凸だと、歯磨きをしても完全に磨ききれないため、虫歯になりやすく、治療しても磨き残しがある為、さらに虫歯が深くなり、差し歯になってしまったり、歯ぐきの病気になりやすくなってしまったりします。差し歯は一生もたないことが多いので、最終的には、入れ歯になる確率が非常に高くなります。
② 受け口、出っ歯などの、骨格的なズレがある場合には、どうしても咬み合わせの構造的なものが
不安定なものですから、最終的には入れ歯になってしまう、という経過をたどる場合が多い訳で
す。

★なぜ、お金の節約になるのか?

 矯正費用は非常に高額だという印象を受けますが、「一生自分の歯で咬める」と考えると、日本人の平均寿命が82.67歳ですから、仮に20歳の時に矯正治療をし、一般的な矯正費用を80万円として、平均余命で80万円を割ると、1ヵ月は1063円、1日だと34円となります。矯正治療することなく、悪い歯ならびで一生を過ごすと虫歯になりやすいので、非常に長い期間歯医者さんに通う可能性がでてきます。最初から入れ歯にはなりませんから、虫歯の治療、歯茎の治療等歯医者さんに何回も通う経過を辿りながら、最終的には入れ歯なってしまう、という方が多いわけです。仮に保険で全て治療したとしても かなり高額となることは想像に難くありません。

★なぜ、時間の節約になるのか?

 悪い歯ならびのままで一生を過ごすと、前述に述べましたが虫歯になりやすいので、長い通院生活が始まります。その時間たるや、皆さんご存知のように、歯科医院に通うという事は、予約を取って、そこの場所まで行って治療していくという繰り返しになりますので、その治療した時間だけでは数え切れない、非常に長期的な時間を要します。また、毎日の歯ブラシに目を向けてみると、八重歯や、凹凸の方は、なかなか歯が磨きにくいかと思います。そのような方が、歯ならびが良い方と同じレベルで歯ブラシをしようとすると、2倍から3倍、ないしは4倍の時間がかかってしまいます。そういったことで、毎日、歯ブラシで洗面所に立つ時間が長くなり、長い人生の中で非常に時間のマイナスになってしまうかと思います。

★歯ならびが良いと、どんないい事が?

 五〇歳ぐらいになっても、「僕はあまり歯医者に行ったことがないんだ」っていう方がおいでになると思います。そういう方は、非常に歯ならびが良いはずです。どうしてかというと、骨格的に前後左右的なずれがない正常咬合は、咬み合わせの構造体として非常に安定した形を持っています。
 また、咬み合わせが良いということは、非常によく咬めるということがあります。最終的な目標である、健康を保つことができるわけです。咬むこと、すなわち頭が良くなるとか、運動ができるということではないですが、長い年月をかけてよく咬むということは、脳の血流量が結果的に多くなるわけです。例えば、車を運転していて眠くならないようにするにはどうすればいいか、タバコを吸う、窓を開ける、ガムを咬む、色々な方法がありますが、答えはガムを咬むです。なぜかといいますと、咬む行為は脳を活性化し、非常に脳の血流量が多くなるからです。結果的に脳が覚醒して、目が冴えてくるということです。頭が良くなるというわけではないですが、よく咬むということは、いわゆる認知症防止ということになるわけです。高齢の方でも歯が揃っている方というのは非常に認知症になりにくくなる傾向があります。
 正しい咬み合せは単に時間とお金の節約だけではなく、心も体も健康が保てるということが言えると思います。


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