プレオルソ開発者
「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

患者さんからの質問

診療室から

【こんにちは 大塚矯正歯科クリニックの大塚 淳です】
今日はブログ2機目出撃
患者さんからの質問です

質問
子どものうちに矯正歯科治療をはじめると、
治療期間が長くなるのでは?

回答
治療期間は不正咬合の状態によって異なりますが、
骨の成長を利用するにはやはりある程度の期間は必要です。

治療期間には、意味があります

 例えば、上あごと下あごの骨格には何も問題がなく、前歯が1本だけ逆の咬み合わせになっていたとします。そのときに必要な治療とは、逆に生えた上下の前歯を正しい位置に戻すことです。これは比較的簡単な治療といえますが、こうした簡単な治療であっても、定期的に観察して、乳歯から永久歯への生えかわりが順調かどうかのチェックが必要です。そして、仮に不具合が生じたら、さらなる治療を行うことになるのです。
 一方、上下の骨格的なアンバランスを正していく治療の場合、骨の成長を利用するため、それだけで年単位の歳月を必要とします。そして、骨格に対する治療が一段落した後に、今度は歯の配列を、再び時間をかけて行うことになります。結果として、数年という長い期間が治療にかかるわけですが、ここで大切なのは、このことを患者さんご本人やご両親に納得していただけるかどうかです。
選択肢の広さも、早期治療のメリットのひとつ
 骨の成長を利用する場合、使う矯正装置自体は比較的シンプルなもので済みますが、ある程度の時間がかかってしまうのは事実です。しかし、それと同等の結果を「大人」になってから求めようとすると、治療の選択肢が限定されます。
 子どものうちからはじめるか、大人になってからはじめるか、どちらを選択するかはご家庭によってそれぞれ価値観が異なるでしょう。矯正歯科医の意向を押し付けるわけはいきませんが、治療するご本人にとって負担が少ないかのがどちらかは、考えるまでもないと思います。  



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