プレオルソ開発者
「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

次世代の矯正治療

次世代の矯正治療
「取り外しができる透明なプレートによる矯正治療について」

「ん・・・・なるほど」思わず納得してしまいました。
先日、次世代矯正装置と呼ばれている「インビザライン」の認定講
習会に行ってきました。
取り外しができる透明なプレートによる矯正治療の原点がこの
インビザラインです。
アメリカでは1997年から普及していたのですが、どういう理由か
日本への導入が遅れていましたが今年の2月から正式に動き始
めました。と言う訳でインビザラインの認定講習会が人気で抽選
となりました。
私は2回目で何とか認定講習会を受ける事ができました。
誰でも講習会を受ける事ができるのかなと思っておりましたら、
一応 ①2年以上、国内の歯科大学もしくは大学歯学部の歯科矯正学講
座(もしくはそれに準ずる講座)にて歯科矯正卒後研修を修了さ
れた方(その他施設での卒後研修修了の方は応相談)
②5年以上の歯科矯正臨床経験を有する方 
と言う矯正関係の講習会としては異例のハードルが設けられて
いました。○大学歯学部矯正科の教授がインビザラインの特別講
師としてお話されましたが、要点をまとめると「私は、一般歯科の
先生がインビザラインを使って治療する事に対しては憂慮して
いる。と言うのも、インビザラインが全ての症例に対して適応で
きる治療方法でないと言う事に端を発している」「認定講習会に
ハードルを設けたのは、矯正歯科をある程度履修している先生で
あれば、インビザライン単独でなく2の矢、3の矢の治療方法で
治療できるからである」なかなかズバッと言われる先生で面白い
講習会でした。
現在、インビザラインの導入前に非常に似通った「○クアライ●」
「○リラ●イナー」ありましたが、やはりインビザラインは一味違
うようです。インビザラインの説明をいたします。
インビザラインとは、従来の固定式の金具をつける矯正方法とは
全く異なり透明なマウスピースを歯にかぶせる事により歯を少
しずつ移動させていく次世代タイプの矯正治療方法です。装着し
ていても外見上はほとんど分かりません(写真)特に自分で脱着
できる事が大きな特徴であり、食事も歯磨きもいつもどうりでき
ます。従来の矯正装置の審美性についての要望は昔から数多くあ
りました。インビザラインは、1997年、アメリカのアライン社によ
り開発された矯正装置で、現在、米国、カナダの矯正医の約7割が
インビザラインの認定講習会を受講されています。現在では、世
界中の歯科医療機関で取り入れられており2006年の段階で、受診
者は50万人にのぼり年々増加を続けております。日本では、
2006年2月より正規導入がスタートいたしました。
★治療方法について
特殊な材料を用いて正確な歯型印象を採り、インビザラインの認
定を受けた矯正医が考えた診断および診察記録と一緒にアライ
ン・テクノロジー社に送ります。最新のコンピューターテクノロ
ジーを用いてデーターを詳細に分析し、特殊なコンピューターソ
フトにより従来の矯正治療では、再現できなかった、歯の移動の
3次元シュミレートをします。(患者様もご自身の目で、歯の移動
の状態が確認できます)
この情報を元に、マウスピースを作成します。このマウスピース
は、歯の移動に応じて随時新しいものに変えていく事により歯を
移動させます。マウスピースの数は、歯並びの状態により異なり
ますが通常20~40セットと幅があります。マウスピースの装
着時間については、歯並びの状態によって異なりますが、
1日約20時間を目安とします。
★費用について
費用についてですが、従来の矯正装置と異なり、装置を作成する
ための最新のコンピューターテクノロジーや新しい素材を用い
る為、通常の矯正治療より少し割高になります。
★治療期間について
歯が移動する時間は、従来の矯正治療と変わりません。歯並びの
状態によって異なりますが、比較的簡単な症例だと約1年ぐらい
の場合もあります。大きく歯を移動するときはやはり、1年半~
2年ぐらいを要します。
インビザラインは、どんな歯並びでも治す事ができる、万能の矯
正装置ではありません。
まず、インビザラインの認定を受けた矯正医の先生に、御自身の
歯並びの状態をチェックしてもらい、インビザラインで矯正治療
が可能か診察してもらうことが大切です。

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