プレオルソ開発者
「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

そこが聞きたい!「矯正治療」1

一般歯科での矯正治療と 
矯正専門医院での矯正治療の違いについて

パート 1

患者さんにとっては、「同じ矯正治療なのにどこが違うんだぁ?」と言う疑問はもっともだと思います。
また、この部分は、非常にデリケートな側面を持っています。
それでは、順を追って説明していきます。

 
Ⅰ一般歯科での矯正治療に対する対応について大まかに分類すると

① 「簡単な矯正治療は、私にもできるけど、
難しい矯正治療は当院ではできない」
難しい症例は、矯正専門医院を紹介している」

② 「私は、矯正治療が全てできます。わざわざ、遠くの治療費が高い矯正専門医院に
通って治療する必要はないです。
当院で矯正治療した方が安くて簡単に治ります」

③ 「ちゃんとした矯正治療は非常に難しいので
私は矯正治療に関しては、全て矯正歯科専門医院を紹介している」

④「矯正治療は必要ない」と言う先生

⑤当院では、月に一回 矯正の先生が来ているので 矯正治療は当院で全て治療できます。
・・・いわゆる バイト矯正
(拙ブログ バイト矯正 参照されたし)

Ⅱ 歯科業界の背景について 

一般歯科の先生が、矯正治療まで手を広げるのは、度重なる歯科の保険点数引き下げ
歯科医院の数の多さ(コンビニの2倍あると言われています(驚))
この大きな2つの背景が、歯科医師業界に暗い影を落としています

TVでも放映されましたが、年収300万円以下の歯科医師の先生がたくさんいるようです・・・いわゆる ワーキングプアのようです。東京では 昨年400件歯科医院が廃業に追い込まれたそうです(泣) (ワーキングプアとは、正社員並みに、あるいは正社員としてフルタイムで働いても、ギリギリの生活さえ維持が困難、もしくは生活保護の水準以下の収入しか得られない就労者の社会層[1]のことである・・・ウィキペディアより引用)

保険点数の引き下げを見ていると、今 問題になっている「高齢者に対する国の対策」
と同じように、歯科医師も国に切り捨てられるような 保険点数の引き下げが毎年行なわれています。

歯科医院の多さは、新設の歯科大学と歯学部の多さと完全に比例します
(当たり前ですが・・・)
現在は 新設されそうな歯科大学、および歯学部は皆無です
どうやら、学生が来ないようです。
学生は、卒業しても歯科業界が厳しい事を熟知している。
学生は賢い!

こういった背景で、
保険治療だけではなかなかやっていけない
一般歯科の現状がここあります


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