プレオルソ開発者
「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

矯正治療費の現実

一般の方や、一般歯科の先生でも分かりにくい「矯正治療費」を簡単に解説します。今回は本格矯正に絞ってご説明します。本格矯正とは永久歯に萌え変わってから

行う矯正治療のことで写真の様な固定式矯正装置を装着して、月に約一回通院、

2-3年かけて治療を行います。矯正費用には大きく分けて①「一括タイプ」と②「基本費用+毎回の処置料」があります。①のタイプは毎回の処置料を

含むので何回通院しても費用は変わりません。②の場合は通院する回数が増えると

費用がかさみます。多くの患者さんは頑張れば早く装置が外れると思い、通院回数をぎりぎりで計算されます。2-3年で通院するのは24回ぐらいで計算する方が多いのですが実際の臨床となると、装置が壊れたりワイヤーが出てきて痛かったりと・・・・矯正歯科でいう「SOS」と呼ばれる通院があります。それを通院回数に入れると、とても24回では終わりません。ここをよくご理解してからどの矯正歯科を選ぶか考慮に入れるといいと思います。矯正治療が終わった後、領収書をすべて計算するとあーーーーーーーということのないようご確認ください。

もう少し話を進めると本格矯正治療後、後戻りを防ぐ保定装置という器具があります。基本的には治療期間と同じ期間装着します。この費用が含まれているか否かよく確認されるといいと思います。①のタイプは先生も患者さんも早く治ることに一直線ですから処置料の事を気にしなくても少し早めだったりSOSにすぐ対応できます。

②の場合だとどうしても処置料の事があり、

装置の変更等またお話をして、患者さんの確認を

得なければなりません。こんな会話があります。

患者さん「ワイヤーが出て痛いから、

予約より早めに矯正歯科へ行きたいんだけど」

保護者「あと一週間我慢しなさい!処置料がかかるんだから」

こんな会話がなくなるように願いつつ・・・・合掌

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