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「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

矯正治療って本当に必要なの??

学校の歯科検診などで、歯ならびの悪さを指摘され、歯科医院への受診を指摘されたお子さんがおいでになるかと思います。そこで、「矯正治療って本当に必要なの?」と言う疑問が 出てくる親御さんも多いかと思います。「どのぐらいの悪い歯ならびだったら矯正治療が必要なのか?」
矯正治療の必要性の線引きに関しては、それぞれのご家庭の価値観だと私は思います。
歯ならびがいい人は勉強が出来るならば、東京大学の方は歯ならびがよい訳ですが
当たり前ですが、そんな事はありません。では、歯ならびがいい人はスポーツが出来るか?
プロ野球選手、プロサッカー選手を見ればお分かりになると思いますが、確かにイチロー選手みたいに歯ならびがいい選手もおいでになりますが、全ての選手が歯ならびが言い訳ではありません。
「こりやぁ ひでぇ歯ならびだな」とお父さんが子供の歯ならびの悪さを見て矯正治療が必要と感じる程度と、お母さんが見て「いやいやこれぐらいだったら気にすることないんじゃないの?」
今度は、お爺さんが見て「いやいや女の子だからやっぱり、見栄えが・・・・」
しまいには、親戚のおじさんが「八重歯はチャームポイントだよ!」などなど
人間それぞれ歯ならびに対する価値観が異なる事は珍しくないと思います。
矯正専門医がこんな事を言うのは変なのですが
「矯正治療をしない選択があっても良いんじゃないかと・・・・」
費用的な事に目を向けると、例えば3人姉妹で3人ともかなりひどい歯並びで
親御さんお二人とも 矯正治療が必要と感じていても、3人全員矯正治療をするとなると
それなりの費用が必要となります。
そこで「3人全員は矯正治療が無理だから 長女だけするか?」
なんて事にはなかなかならないと思うんです。
親御さんの気持ちとしては何事につけても3人平等にと思うのが親心ではないでしょうか?
「3人とも矯正治療しない」と言う平等もあるではないかと思うんです。
また、こんなのお話もあります。矯正治療を嫌がっているお子さんを親御さんが、無理やり連れてくる方が中にはおいでになります。こんな時私は、お子さんの声を代弁して「もう少し時期を見られたら如何ですか」と親御さんを逆に説得する事もあります。
歯科医一族に生まれ、歯ならびに対する価値観が非常に高い中で育ち、私自身、
歯ならびを治療する矯正治療が専門で仕事をしておりますが、本当にこの子供、この御家族にとっとって矯正治療が本当に必要なのか否か考えさせられる事があります。
私が学んだ東京歯科大学の矯正科での名言
「矯正治療を強制するな!」
下手な洒落ですが、意外と重く、いい得て妙であると名言だと思います。

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