① 一読入魂
ルーシーの膝―人類進化のシナリオ
イヴ コパン (著), Yves Coppens (著), 馬場 悠男 (著), 奈良 貴史 (著)
『ルーシーの膝―人類進化のシナリオ』（イヴ・コパン著）は、約320万年前の化石人類「ルーシー（アウストラロピテクス・アファレンシス）」を手がかりに、人類がどのように直立二足歩行を獲得し、「ヒト」となったのかを描いた人類進化の物語である。著者コパンはルーシーの共同発見者の一人であり、考古学・地質学・気候学を総合して進化の背景を探る。約1千万年前のアフリカ大陸の地殻変動により森が減り、サバンナ環境が広がる中で、前肢を解放して歩くことが生存戦略となり、人類の祖先が誕生したとする「東側仮説（イーストサイド・ストーリー）」を提示。ルーシーの膝や骨盤の構造から直立歩行の証拠を示し、環境変化が身体構造と知能進化を導いたと論じる。終章では、化石としてのルーシーが象徴する「人間とは何か」という哲学的問いに触れ、科学と人文を融合した人類学の魅力を語る。進化を単なる生物の変化でなく、環境・偶然・知性が織りなす壮大なドラマとして描いた名著である。
因みに ルーシーの発見 名前の由来が受ける ルーシ－の骨格の本物は現在 エチオピアの首都アデスアベベの博物館にある 成田→アデスアベベ（インチョン経由） で直行便がある 参考までに
ルーシー（Lucy）は、1974年11月24日に、エチオピア北東部の**アファール地方ハダール（Hadar）**で発見されました。
発見したのは、フランスの古人類学者 イヴ・コパン（Yves Coppens）、アメリカの ドナルド・ジョハンソン（Donald Johanson）、フランスの モーリス・タイエブ（Maurice Taieb） らによる国際調査チーム（アファール調査隊）です。
化石は約 318万年前（約320万年前） のもので、学名は
アウストラロピテクス・アファレンシス（Australopithecus afarensis）。
身長約105cm・体重約27kgの小柄な女性個体と推定されています。
ちなみに「ルーシー」という名前は、発見当夜のキャンプでビートルズの曲「Lucy in the Sky with Diamonds」が流れていたことから名付けられました。
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