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「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

一読入魂  あいうべ体操で有名な 今井 一彰 先生の本です 3冊シリーズ 

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一読入魂
あいうべ体操で有名な 今井 一彰 先生の本です 3冊シリーズ

 

〇姿勢と呼吸 歯医者さんの知りたいところがまるわかり

〇睡眠と呼吸 歯医者さんの知りたいところがまるわかり

〇鼻呼吸 歯医者さんの知りたいところがまるわかり: 鼻と口の呼吸で何が違う? なぜ違う?

近年、歯科医療においては、歯列や咬合といった局所的問題のみならず、成長発育や全身機能との関連を視野に入れた包括的な視点が重要視されるようになってきた。とりわけ小児歯科・矯正歯科の臨床現場では、口呼吸や低位舌、口唇閉鎖不全といった問題が、単なる習癖の問題ではなく、姿勢や睡眠といった全身的要因と密接に関係していることが実感されている。

本書『姿勢と呼吸 歯医者さんの知りたいところがまるわかり』は、そうした背景のもと刊行された一冊であり、歯科医師が臨床で感じてきた疑問に対して「姿勢」という観点から体系的に整理を試みている点が大きな特徴である。頭位や頸部の位置、体幹の安定性、舌骨や下顎位との関連を通して、呼吸様式がどのように形成されるのかを丁寧に解説している。

口呼吸や舌位異常に対して、従来は機能訓練や装置療法が中心に据えられてきた。しかし本書は、それらが十分に機能しない症例の背景に、姿勢という前提条件が存在する可能性を示唆する。姿勢と呼吸の関係は医科や理学療法の分野では広く知られているが、歯科領域においては必ずしも体系的に共有されてこなかった。本書は、歯科医師が理解しやすい構成でその関係性を整理しており、既存の臨床を再評価する視点を提供している。

本書を位置づける上で、既刊の②『鼻呼吸 歯医者さんの知りたいところがまるわかり』および③『睡眠と呼吸 歯医者さんの知りたいところがまるわかり』との関係を考えることは有益である。②では、鼻呼吸と口呼吸の違いが生理学的観点から明確に整理され、歯科が直接的に関与できる「呼吸様式の改善」というテーマが提示されている。保護者説明やスタッフ教育にも活用しやすく、シリーズの基礎を形成する一冊といえる。

一方③では、呼吸様式が睡眠の質や成長、集中力、行動特性などに影響を及ぼす可能性が示され、歯科医療が担い得る役割がより広い文脈で提示されている。睡眠医学との接点を持つことで、呼吸というテーマが社会的意義を帯びる点が印象的である。

この三部作を通して浮かび上がるのは、姿勢(背景条件)―鼻呼吸(介入)―睡眠(結果)という一連の流れである。『姿勢と呼吸』は、その最も基盤となる部分を担い、呼吸の問題をより立体的に理解するための枠組みを提示している。歯科医療が担う範囲を過度に拡張するのではなく、理解すべき前提条件を整理し、必要に応じて他職種と連携する視点を与えてくれる点に、本書の実用性がある。

呼吸を軸に、姿勢、鼻呼吸、睡眠を段階的に整理した本シリーズは、成長期の患者を診る歯科医師にとって有益な参照資料となるだろう。中でも本書は、シリーズ全体の理解を深める中核的存在として位置づけられる。歯科医療の臨床をより包括的に捉え直すための一助として、多くの歯科医師に手に取っていただきたい一冊である。と固い文書になりました
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