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なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか

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なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか
藤原 智美 (著)

著者紹介
藤原智美(ふじわら・ともみ)
1955年、福岡県生まれ。明治大学政経学部卒業後、フリーランスのライターを経て、1990年『王を撃て』を発表し、文壇で一躍注目される。1992年『運転士』で第107回芥川賞を
受賞。
一方、1997年、家族と住まいの関係を独自の視点から取材、問題提起した『「家をつくる」ということ』がベストセラーに。その後も『家族を「する」家』、『「子どもが生きる」ということ』などを執筆し、家族、子育て、教育といった分野を核にノンフィクション作家としても活躍している。

幼児に起きているこの新しい現実。
「四角い川」を描く、「ひとつ、ふたつ」も数えられない、
「三角形」が描けない、「目」をつぶれない、そして言葉が出ずにすぐ「キレる」……
(忘れてはいけないことはただひとつ。「子どもは手をかけるほどいい子に育つというのは、幻想にすぎない」「幼児の異変」は静かに、しかし確実に進行している
こんな腕を描き忘れた絵が、つぎからつぎへと出てきた。
自分が跳び箱を飛ぶ瞬間を描いた子もいた。
画用紙のなかの腕のない子は、空中浮揚でもするように、
跳び箱の上に体を斜めにして浮いている。
本文より

 因みに、著者は男性で独身のようです。
「子どもは手をかけるほどいい子に育つというのは、幻想にすぎない」
この言葉にこの本は集約されているのではないでしょうか?
著者が 小学校の頃の自分とクロスオーバーさせて書いている所が良い。
この問題に対して答えを引き出している訳ではないが、今の子供の現実を知るには
良い本だと思う。
これを読んだ後は、箪笥にしまってある自分の子供の絵を見る事になります。
それも恐々と・・・・・・・(汗)

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