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「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

見えない矯正装置(裏側矯正装置)

診療室から

おはようございます♪
大塚矯正歯科クリニックの大塚 淳
改め 大塚 佳佑 です
今日は診療室からです。

「見えない矯正装置(裏側矯正装置)」

 矯正をしたいけど矯正装置を付けていることが他人にわかってしまうのが嫌とか、職業柄、表側の矯正ができないという方には、矯正装置が外側から見えない矯正が最適です。「見えない矯正治療」の特徴をお話いたします。
(1)虫歯になりにくい
 表側矯正では、矯正装置部分の歯磨きがうまくできずに虫歯になることがあります。ところが、歯の裏側は、歯の表面の一番かたい層であるエナメル質が表側より数倍も厚く、細菌の出す酸に強いのです。また、歯の裏側には常に唾液が循環しているので、唾液が本来持つ自浄作用や静菌・殺菌作用によって虫歯を作る菌が繁殖しにくくなっています。
(2)前歯が引っ込みやすい
 矯正治療には、歯を抜いてスペースを作り、そのスペース分だけ前歯を後ろに移動させる方法があります。この場合、奥歯を固定源にして前歯を引っ張ります。ところが、表側矯正では前歯が後ろに移動せず、逆に奥歯が引っ張られて前に移動してしまうことがあります。見えない矯正治療は、装置が奥歯を動きにくくするので、前歯をきちんと後ろに移動させることができます。
(3)舌癖防止になり、矯正後の後戻りのリスクが減る
 いわゆる出っ歯の方の多くは、常に舌で前歯を押している癖があります。せっかく矯正できれいな歯並びになっても、再び舌で押す力で後戻りしかねません。みえない矯正治療では、歯の裏側の矯正装置自体が舌癖防止の役割も果たし、舌の癖も矯正されます。
(4)治療期間
 歯の裏側の構造が複雑であったりすることで、見えない矯正治療は、高度なテクニックや熟練が必要です。そのため、月一回の来院時における治療は表側の矯正治療より時間がかかりますが、トータルの治療期間は同じくらいで、1年半から2年程度です。
(5)費用
 歯の裏側は凸凹で形が複雑なので、表側矯正装置が使えず、患者さん一人一人に合わせたオーダーメイドの矯正装置をつくるのに大変な手間が必要なため、表側矯正の約1.5倍くらいかかります。
(6)違和感について
 しゃべる時に舌が裏側の矯正装置にあたり、最初はしゃべりにくいようですが、だいたい1~2週間ほどで慣れるようです。
 見えない矯正治療は、高度なテクニックや熟練が必要です。すべての歯科医院で行っている治療ではありません。まずは最寄の歯科医院に相談されることをお勧めします。


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