プレオルソ開発者
「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

虫歯発生論

診療室から

こんにちは 大塚矯正歯科クリニックの
大塚 淳です。
大塚矯正歯科クリニックは、
歯ならびを見た目だけで整えるだけでなく
【一生自分の歯で食べることができる
健康な「かみ合わせ」】
を目的として、治療しております。

今日の岡山は快晴です。
今日は午後からいつもの妙な陽気です。
今日は少し硬いお話

分かりやすい
 「虫歯発生論」
   その1

虫歯発生理論

誰でも1本や2本は虫歯になった経験があると思います。
まったくない、という人はそれこそ表彰ものですね。

さて、虫歯の経験はあっても、どうしてできるのかということになると、
正しく理解している人は少ないと思います。

「甘い物を食べたから」「歯を磨かないから」
と漠然的に思っている人が大半だと思います。

 それでは、どうして虫歯になるかというと、
虫歯には、ちゃんと“虫歯になる条件”があるのです。

その条件にピッタリ当てはまると、あのイヤな虫歯になるのです。
 その条件というのは、
①宿主(歯)、②基質(食べ物、糖質)、③微生物(歯垢)の3つです。
いわば“虫歯の3点セットです。

この3つがどのように絡み合うのかは、
虫歯になるメカニズムを理解するとよくわかります。

 まず、私たちが食事をとります。
そうすると、食物の中の糖質(砂糖やデンプンなど)が、
歯についている歯垢とくっついて、酸を出します。
この酸が歯を溶かして、虫歯になっていくのです。

 ここで問題なのが「歯垢」です。
この歯垢がちょっとやっかいな代物なのです。

 歯垢が虫歯の原因になることは、今では誰もが知っていますね。
しかし、この歯垢が何なのか正確に理解している人は少ないのではないでしょうか。
文字から歯の垢のようなもの、
または歯に残った食べカスと思っている人もいるかと思いますが、
実はどちらでもありません。

 歯垢の正体は、歯にこびりついた“ネバネバ”に虫歯菌がくっついたものなのです。
舌で歯をこすってみると、ザラザラまたはネバネバしているような感じがしませんか? 
このネバネバこそが、実は虫歯の元凶なのです。

 口の中には、約400種類もの細菌がいるといわれます。
この中のミュータント菌がネバネバをつくるもとなのです。
この菌は、歯の表面のつるつるしたところにくっつく性質があり
、口の中に入ってきた「砂糖」を栄養にしてネバネバ
(粘着質のあるデキストランという物質)
をつくります。虫歯菌はこのネバネバが大好きですから、
ネバネバがあるかぎりここから離れません。そうすると、
歯垢は取り除かない限り増える一方です。

 ですから、根本は歯についたネバネバを取り除くことが虫歯にならないポイントになります。
いわゆる、「歯がつるつる」(ネバネバのない)の状態が虫歯ができにくい状態というわけです。

虫歯にならないためにはどうすればいいかを説明しましょう。

【虫歯になりやすい食べ物を摂取しない】

歯垢があっても、酸をつくる原因になる食べ物(糖質)
が口に入らなければ虫歯はできません。
しかし、食事をしないわけにはいかないので、
虫歯ができやすいものを避けるようにします。
例えば、砂糖類、パン、ご飯などのデンプン質。

【歯のネバネバ(歯垢)を取る】

食事をするときに歯にネバネバ(歯垢)が付いてなければ虫歯にはなりません。
そこで、食事前の歯磨きが重要になってきます。

【丈夫な歯をつくる】

歯がなければ当然虫歯はできませんが、
それはいっても仕方ないことです。
そこで、虫歯になりにくい丈夫な歯をつくること。
小さい頃から栄養のバランスを考えた食事を心がけ、
よく噛んで歯や顎を強くしておくと虫歯になりにくいのです。

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