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「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

診療室から

診療室から

こんにちは大塚矯正歯科クリニックの大塚 淳です。
今日の岡山は曇りです。
午後から雨模様
台風の動きが気になるところです。
今日は患者さんからのご質問です。

30代の女性です。数年前から、口を開けたときに、
耳のあたりでガクガク音がしたり
時に、口が開きにくくなり、頭痛や耳鳴りがすることがあり、
内科、整形外科に通院いたましたが、
先生より、「かみ合わせに原因があるのでは」と診断されました。
友人に聞くと、それは、「顎関節症」ではないかと言われ、
「顎関節症」と言う病気があることを知りました。
「顎関節症」とはどんな病気なのでしょうか?
また、治療方法を教えてください。

「顎関節症」とは、顎の関節や周囲の組織に現れる痛みや障害です(写真 1)
これらの総称を医学的に「顎関節症」と呼んでいます。
主な症状は、口が開かない、口が開きにくい、顎が痛い、だるい、
顎がガクガク鳴る、顎関節の雑音などがあります。
顎関節症の多くは常に痛むことは少なく、
顎を動かしたときの症状が大半で、
顎関節の痛み、「口が開かない」、
「開けにくい」などの運動障害がみられます。
また、頭痛や耳鳴りなど、肩こりなどの諸症状を伴う場合もあります
原因は「かみ合わせ」や「精神的なストレス」によるところが多いとされています。
顎関節症は、子供から大人まで幅広く発生しますが、
20歳代から30歳代の女性に好発する傾向があると言われています。
治療方法としては、スプリント療法、
薬物療法や理学療法などがあります。
先生によって治療方法は様々ですが、
まず、スプリント療法について
ご説明させていただきます。
スプリント療法とは取り外しのできる、
マウスピース型の装置(写真 2)を装着して 
かみ合わせを新しく作ることにより、
症状を改善する装置です。
顎関節症の多くの方は、朝症状が重くなることが比較的多いので 
夜寝るときに装置を装着します。
また、費用についてですが、
スプリント療法は保険適応となり、
窓口負担は装置装着時に約5000円と
毎回の調整料が必要となります。
次に薬物療法とは、痛み止めの薬や、
筋肉の緊張を和らげる薬などを処方して症状を改善するものです。 
理学療法とは、マッサージや温熱療法、
低周波療法などがあります。
低周波療法とは、低電圧(低周波)刺激を加え 
筋肉の余分な緊張を除去して安静を保つ方法があります。


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