私が二次会へ行かなくなった理由

50歳を過ぎてから、二次会には行かないことにしている。
別に酒が嫌いになったわけではない。むしろ好きである。
一次会は楽しい。久しぶりの友人と昔話をして、酒を飲み、笑って過ごす。
ところが二次会になると、どうも様子がおかしくなる。
話題は一次会の再放送。声だけは大きくなり、同じ話を何度も繰り返す。さっき聞いた武勇伝が、二次会ではさらに立派になっている。
そして必ず出てくるのが「もう一軒行こう」という人物である。
この人に限って、翌朝は何も覚えていない。
よく考えると、二次会で新しい知識を得たことも、人生が変わるような出会いがあったことも、ほとんどない。
増えるのは酒量と勘定。減るのは財布の中身と翌日の元気である。
50歳を過ぎて気がついた。
一次会は親睦。二次会は惰性。三次会は修行である。
以来、一次会が終わればさっさと帰る。
「付き合いが悪い」と言われても構わない。
そもそも二次会で何を話したか覚えていないのだから、私が帰ったことも覚えていないはずである。