プレオルソ開発者
「矯正専門医」大塚 淳の一診入魂

歯ならび予防トレーニング方法

診療室から

【こんにちは 大塚矯正歯科クリニックの大塚 淳です】
今日の岡山は午後から雨模様との予報

今日は

歯ならび予防トレーニング方法
について

先日、友人のお母さんに
「うちの子供、まだ幼稚園で、
全部まだ乳歯なんですけど、
永久歯に萌え変わったら 
「歯ならび」が「ガタガタ」になるんじゃないかと思って
心配しているのですが、
「歯ならび」を予防するような
「トレーニング方法」はないのですか?」

と言うご質問をお受けいたしました。
「ガタガタ」の歯ならびにならないで
矯正治療をしないで済むような
予防方法があれば
一番よいと思います、
しかしながら、現在の所 
決定的な
「歯ならび予防トレーニング方法」はありませんが、
先日、こんな研究が発表されました。
現代人は、昔の人と比べて
顎が小さくなったと言われてきました。
先日、歯学部大学教授の研究によると
「縄文人と現代人の顎の大きさは同じ」
という結果が発表されました。
ここからが少し難しいのですが、
「下顎の骨自体の大きさに大きな変化はなく
歯列幅だけが小さくなっている現代人」
言い変えると→図参照
「下顎の大きさに変化はないけれども、
奥歯が内側に倒れている」
そのため、現代人は、
「歯並びが「ガタガタ」になっている傾向がある」
いう結論でした。
原因として、食生活が変わり 
咬む回数や咬み方が変わってきたのではないかと
推測され、咬む回数について、
弥生時代では、一日平均 約4000回
江戸時代になると約1000回、
戦後になり食生活ががらりと変わり
現代では500回と言われています。
もうひとつの原因として、咬み方があります。
昔の人は 堅いものを咬む時、
上下運動に臼歯の横の動きを加えた 
すりつぶす咬み方=グラインディング咀嚼が
主だったのですが
近年の食生活は ファーストフードに代表される、
ハンバーガーなど柔らかいものが多いため
数回 歯を上下するだけの噛み方=チョッピング咀嚼が多くなり、
咬み方に大きな変化が起きたと言われています。
グラインディング咀嚼は顎骨の成長を促すため、
成長期の子供で永久歯に生え変わるときに、
乳歯よりも本数が増える歯を受け入れるスペースができ、
叢生歯列を予防すると考えられています。
よく噛むこと、特にグラインディング咀嚼を行うことで、
唾液やホルモンの分泌を促進し、脳への血流を促進します。
また、グラインディング咀嚼は顎の筋肉だけでなく、
首の筋肉も使うため、頭をしっかり支え、
正しい姿勢をつくることにも効果的です。
まとめ、咬む回数多くしたり、咬み方工夫することは 
いわゆる「咬むトレーニング」は、正常な顎の発育と、
歯ならびに非常に有効な手段であることが言えます。


新着情報

記事一覧

  • カテゴリー

  • アーカイブ